2021年7月

コラム

理想論と現実論-憲法改正論議に思う-

河原昌一郎  憲法9条に関する自民党内の改正論議は、大きく、9条2項を削除する案(2項削除案)と9条2項を維持した上で9条の2を追加して自衛のための必要最小限度の実力組織を保有することを規定する案(9条の2追加規定案)と […]

コラム

家族と国家の共通する役割とは

河原昌一郎   次のような質問に皆さんはどう答えるだろうか。   「ここに50人から成る社会がある。その中には各5人の家族が10家族あるとする。この社会が新たに統治方式を決める場合、家族は全て廃して1 […]

コラム

「脱亜」は明治以来の日本の国是

河原昌一郎   「脱亜」という観点から明治以来の日本の歴史を簡単に振り返って見よう。日本の明治は「旧来ノ陋習ヲ破リ」、「智識ヲ世界ニ求メ」(五箇条の御誓文)、大いに国運を振興するというまさに「脱亜」の誓いととも […]

コラム

生存権の罠

河原昌一郎   先日、ある集団がデモ行進を行っているところに出くわし、その通り過ぎるのを待っていたところ、「憲法9条改正反対、憲法25条の生存権を保証しろ。」というかけ声が耳に入ってきた。憲法9条の問題はともか […]

コラム

遠隔授業

福井県立大学教授 河原昌一郎  新型コロナウィルスの感染拡大防止対策の一環として、今学期から、多くの大学でインターネットを利用した遠隔授業が行われるようになった。筆者の勤務する大学においても、今学期は全ての授業を遠隔授業 […]

コラム

国家意識と世界観

河原昌一郎   現在の日本人には健全な国家意識が欠如していると言われる。もちろん日本人全てがそうであるということではないのだが、大多数の日本人が国家を日常で意識することはなく、また国家というものを考えることもな […]

コラム

明治の精神

河原昌一郎  今年は明治元年から満150年が経過した年に当たるため、「明治150年」として政府主催の各種のイベントが開催されているほか、日本各地でそれぞれの地域史等を踏まえた独自の取組が行われている。   政府 […]

コラム

「ポスト真実」の時代の危うさ

河原昌一郎  オックスフォード大学出版局が毎年11月に英国の流行語として公表している「Word of the Year」に2016年は「post-truth」が選ばれた。同語の意味が少しわかりにくいが、オックスフォード辞 […]

コラム

社会意識と歴史軸

河原昌一郎  戦前に書かれた中国の社会、文化に関する日本人研究者による論考等を読んでいると、戦前の研究者は現在の日本人には失われてしまったものを持っていたのだと強く感じさせられることがよくある。現在の日本人が失ったもの、 […]

コラム

ものごとの進め方に見る民族性

河原昌一郎  ものごとの進め方には大きく分けて二つの方法がある。「難(かた)きから易(やす)きに」進める方法と、「易きから難きに」進める方法とである。  「難きから易きに」は、計画的で、確実な実現を重視するもの […]

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