2021年7月

河原論説

蔡英文「堅実外交」の限界

河原昌一郎  台湾の蔡英文政権は、自身の推進する外交を「堅実外交」と呼んでいる。この堅実外交について、台湾外交部が今年8月に行った外交政策に関する世論調査によれば、台湾住民の70パーセントが堅実外交を「支持する […]

河原論説

台湾総統・立法委員選に見る「中国への怖れ」

河原昌一郎  2016年1月16日に台湾で実施された第14代総統選は、蔡英文・民進党候補が約56パーセントの得票率を得て、約31パーセントの得票率にとどまった朱立倫・国民党候補を抑えて圧勝した。同時に行われた立 […]

河原論説

「ひまわり学生運動」と台湾の「第三の道」

河原昌一郎  2014年3月18日、台湾で学生達が立法院に侵入して議場を実力で占拠するという前代未聞の事件が発生した。立法院議場の民衆による占拠は、もちろん台湾憲政史上初めてのことである。  事件の直接の原因は […]

河原論説

中国海警法の危険性

河原昌一郎  2021年1月22日、中国全人代常務委員会において中国海警法が可決され、同年2月1日から施行されることとなった。同法の直接の目的は、中国海警組織の任務、権限、位置付け等を法的に明確化することによっ […]

河原論説

中国食糧政策の破綻

河原昌一郎  米中貿易摩擦が激化し、米国から中国への穀物輸入圧力が強まる中で、中国の国務院新聞弁公室は、2019年10月14日、『中国の食糧安全』と題する白書を公表した。その主な内容とするところは、中国では、近年、めざま […]

河原論説

中国の社会信用システムのゆくえ

河原昌一郎  中国で全14億国民を対象とした社会信用システムの構築が進んでいる。社会信用システムの構想は、『社会信用システム構築概要(2014-2020年)』(2014年6月14日国務院公表)で明らかにされ、同 […]

河原論説

習近平の権力集中過程の特色と今後

河原昌一郎  2018年2月26日の人民日報は、その第一面で、国家主席の任期を2期10年に制限する規定を削除することを含む憲法改正案を公表した。習近平は、現在、中国共産党総書記であり、かつ、国家主席であるが、共 […]

河原論説

中国「一帯一路」の虚像

河原昌一郎  2017年5月14日、15日の2日間、いわゆる「一帯一路」国際会議が北京で開催された。報道されたところによれば、この一帯一路の国際会議には130余りの国と70以上の国際機関から約1500人が参加し […]

河原論説

中国で進む「警察国家」化

河原昌一郎  「警察国家」とは、もともとは、絶対君主制の下で強大な警察権力を背景として強権政治を行った国またはその体制のことを言うが、最近では、権威主義的な政治体制の下で強力な警察組織によって人権や思想を抑圧し […]

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