不安定になってきた相互核抑止態勢 ―新たな核軍拡時代の到来、核ミサイルとMDの攻防― 矢野 義昭 冷戦期以来維持されてきた、安定的な相互核抑止態勢がいま、不安定化している。新たな核軍拡時代到来の兆しも見える。このような、 […]
2021年7月
米国から集中砲火を受ける中国の半導体産業 30年前の日本を徹底研究、同じ轍を踏まない「攻囲突破」を模索
中国チップ産業の分析 ―中国チップ産業の競争と攻囲突破― 矢野義昭 米中貿易戦争は長期化の様相を見せ始めている。米中両政府は2018年12月の首脳会談で貿易戦争の「休戦」で合意し、米中で交互に閣僚協議を続けてきた。 トラ […]
日本は戦時中、核実験に成功していた ―R・K・ウィルコックス『日本の秘密戦争(Japan’s Secret War)』の検証―
日本は戦時中、核実験に成功していた ―R・K・ウィルコックス『日本の秘密戦争(Japan’s Secret War)』の検証― 元陸将補 矢野義昭 1.日本の大戦中の核開発をめぐる従来の定説とウィルコックスの新説 日本は […]
進む米国社会の分断
福井県立大学教授 河原昌一郎 しばらく前のことになるが、2019年8月にニューヨークタイムズ紙は「1619プロジェクト」に関する特集記事を掲載し、米国社会に少なからぬ波紋を広げた。「1619プロジェクト」とは、米国の建 […]
放置できない南シナ海
河原昌一郎 周知のとおり、日本は石油の約8割を中東に依存しており、その石油を運ぶシーレーンは南シナ海を通っている。南シナ海は、いわば日本の大動脈が通る海域であり、その動向によっては日本の命運をも左右する重大な問題となり […]
脅威の認識
河原昌一郎 巷間よく言われることであるが、幕末から明治にかけて、日本が列強の侵略を免れたのは、当時の日本が武士階級の支配する準軍事国家であり、各国の軍事情勢や国際問題に敏感で、日本にとっての脅威がどこにあるのか比較的よ […]
次に戦争が起こるのは?
河原昌一郎 戦争の原因は文明の衝突だと言う人もいる。確かに、最近のイスラム国と欧米諸国との戦闘行為は、外観上、イスラム文明とキリスト文明が衝突しているように見え、また、イスラム国は戦略的意図から「異教徒に対す […]
韓国に信義がないのは?
河原昌一郎 ドイツ・ボンで開かれたユネスコ世界遺産委員会で、今年7月5日、「明治日本の産業革命遺産」が世界文化遺産として登録されることとなったが、同委員会における韓国の行動は、韓国という国の信義のなさをあらためて日本人 […]
共産党支部化する台湾の国民党
福井県立大学教授 河原昌一郎 台湾の国民党の中国共産党支部化が進んでいる。2019年11月13日に、国民党は、2020年1月に予定されている立法委員選挙(総統選と同時に実施)の比例代表の候補者名簿を発表したが、この候補 […]
深まる台湾外交のジレンマ
河原昌一郎 アメリカ建国の父の一人とされるベンジャミン・フランクリンの言葉の中に、「安全のために自由を引き替えにする者は、自由も安全も受けるに値しない。」という名言がある。自由を犠牲にすれば一時的な安全を得ることはでき […]