河原昌一郎 安全保障の要諦が自国にとっての脅威の内容を正しく認識し、それに適切に対応することにあることは異論のないところであろう。自国の前に立ち現れてきた脅威の内容を正確に見極められず、適切な対応もなされなければ、その […]
米中関係
中共政府の本質と米国の対中外交
河原昌一郎 トランプ米大統領は、2020年5月14日、FOXビジネス・ネットワークのインタビューで、中国との通商協定の再交渉には関心がなく、中国との関係を完全に断ち切ることもできるとして、断交の可能性を示唆した。新型コ […]
「米中貿易戦争」の本質
河原昌一郎 2018年3月23日、米国は通商拡大法232条に基づき、鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置を発動した。これに対して中国は、同4月2日に米国から輸入する農産物を中心とした128品目に15パーセントまたは25パー […]
米台関係の強化と米国の一中政策
河原昌一郎 2018年3月16日、米国のトランプ大統領は米国と台湾の閣僚・政府高官の相互訪問の促進を目的とした台湾旅行法案に署名し、同法が成立した。同法案に関して、中国メディアは、もしトランプ大統領が同法案に署名すれば […]
中国の市場経済国問題とWTO
河原 昌一郎 2016年12月12日、中国商務省は、中国が「市場経済国」であることの認定を見送ったとして、米国とEUをWTO(世界貿易機関)に提訴した。今後は、WTOの紛争処理規定に基づき所要の手続きが進めら […]
トランプの「一中政策」見直し発言の背景-パワーバランスの変化-
河原 昌一郎 米国次期大統領トランプによる対台湾政策をめぐる発言、行動が大きな波紋を呼んでいる。トランプは、2016年12月2日、台湾総統蔡英文と電話会談を行った。会談は、単なるトランプ当選の祝福にとどまらず […]
TPP大筋合意と日米の対中戦略
河原 昌一郎 2015年10月5日、日、米、加、豪等12カ国が参加するTPP(環太平洋経済連携協定)交渉は、2010年3月の交渉開始から5年半以上を経てようやく大筋合意に達した。日本が参加表明した2011年11月からは […]
「米中G2」論の消滅と「新型大国関係」
河原 昌一郎 「新型大国関係」は、中国が米中関係の今後のあり方を示すものとして用いている用語であるが、現在のところその意味するところは不明確なままであり、もとより国際的な支持が得られているものでもない。ところが、今年6 […]
米中関係の底流をなすもの
河原昌一郎 戦争の根本的な原因は「おそれ」にあると言われる。古代の戦史家トゥキュディデス(B.C.471-400)が、その著『ペロポネソス戦争』において、「戦争が避けられないものになったのは、アテネの権力が増大し、それ […]