河原昌一郎 我が国の防衛体制は日米同盟を基軸としており、米国への堅い信頼がその基礎をなしている。敵国の侵略に対する抑止力として、一般的に、敵国に制裁的に報復して耐え難い損失を与えることによる制裁的抑止力と、敵 […]
河原論説
香港デモと香港の行方
河原昌一郎 香港の民主主義は生き残ることができるのか。逃亡犯条例修正に反対する香港デモは大きな盛り上がりを見せたが、結局、このデモによって香港はどこに向かうのだろうか。 「外交と国防が中央人民政府 […]
戦争の回避・不回避-米国と北朝鮮の場合は-
河原昌一郎 戦争の回避、不回避は、まったく当事国の意図による。 もし、両当事国がともに戦争を避けるつもりであれば、表面的に両国がどのように激しく対立していようとも、またはどのように危険な状況になっ […]
国家戦略と「戦略的愚劣」
河原昌一郎 メディアで広く報道されていたので、多くの方が目にされたことと思うが、アメリカの国家安全保障会議アジア上級部長を2009年1月から2011年4月まで務め、ホワイトハウスのアジア政策を統括してきたジェ […]
中国の国家的性格-仲裁裁判所判決への対応から-
河原昌一郎 2016年7月12日、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は、国連海洋法条約に基づきフィリピンが中国を相手取って2013年1月に提訴していた南シナ海問題について、ほぼ全面的にフィリピンの申し立てを認める判 […]
転機を迎えた南シナ海情勢-「航行の自由作戦」とフィリピン対中提訴の動向-
河原昌一郎 南シナ海をめぐる情勢はますます緊迫の度を強めつつある。それとともに、南シナ海に関する報道も増加しているが、南シナ海問題の性格はかつてとは大きく変化している。 従前は、南シナ海における紛 […]
中国の「戦略的国境」と南シナ海問題
河原昌一郎 南シナ海パラセル諸島(西沙諸島)付近海域で、今年5月初旬から中国が石油掘削活動を開始したことはベトナムの強い反発を招き、南シナ海における緊張が再び高まることとなった。ベトナムの主張によれば、掘削現 […]
2020年台湾総統選を振り返って-蔡英文の勝利の要因と今後-
河原昌一郎 2020年1月11日に実施された台湾の総統選は、現職の民主進歩党(民進党)蔡英文の歴史的圧勝となって終わったが、1年余り前の2018年11月に台湾で統一地方選があったときに、今回の台湾の総統選の結 […]
台湾に強まる中国の「三戦」攻勢
河原昌一郎 台湾で、中国の「三戦(心理戦、世論戦、法律戦)」攻勢がかつてなく活発化しており、その一方で、それに対する台湾内での抵抗や警戒も強まっている。 2019年4月7日、台湾の台大学生会、政大 […]
蔡英文「堅実外交」の限界
河原昌一郎 台湾の蔡英文政権は、自身の推進する外交を「堅実外交」と呼んでいる。この堅実外交について、台湾外交部が今年8月に行った外交政策に関する世論調査によれば、台湾住民の70パーセントが堅実外交を「支持する […]